ファーストフード店の中でも最も有名と言ってもいいマクドナルド。実はフランチャイズ加盟を受け入れていることをご存知でしょうか?
有名企業であるマクドナルド、実は7割以上の店舗がフランチャイズで店舗展開をしています。
具体的にどのように始めていくのでしょうか?
そこで今回は、マクドナルドでのフランチャイズ加盟にはどのような条件が必要なのか、また実際に加盟したことのある方からの口コミや評判なども交えながら解説していきます。
フランチャイズチャンネルでも、原田泳幸社長との対談をはじめとした、マクドナルドに関するフランチャイズについて語っている回がありますので、興味があればご覧ください。
フランチャイズ展開しているマクドナルドの基本情報
マクドナルドを運営している日本マクドナルド株式会社。
本社は東京都新宿区で、日本全国数多くの店舗を運営しています。
世界100カ国以上の国と地域で37,000店舗を超えるレストランビジネスを行っており、世界トップクラスのグローバルカンパニーです。
フランチャイズ加盟は日本で事業を開始して5年後である1976年に沖縄で始まったのが最初で、40年以上の歴史があります。
店舗の67%はフランチャイズ経営を行なっているというデータもあり、その実績は十分期待できます。
トップクラスの企業であるために売り上げなどの心配はほとんどありませんが、その分独立開業するためには厳しい研修もあります。
9~12ヶ月をめどにハンバーガー大学という研修プログラムへの参加が必要なため、必ず成功させたいという強い意志がある方にとってはオススメの企業です。
マクドナルドのフランチャイズに関する口コミ・評判
では実際にフランチャイズ運営を行った方からの口コミや評判を見ていきましょう。
まず良い意見としては、マクドナルドでのフランチャイズ経営は研修期間が長いため、本格的にビジネスに関する知識を得られる点で優れているというものでした。
9~12ヶ月というのは少し長い研修期間ですが、世界的に有名なブランドを背負って経営を行う上では重要なものです。
この長い研修期間にビジネスに関する様々な知識を学ぶことができます。
また、安心して経営を行えるという点でも、この研修期間は良かったという意見が多くありました。
逆に悪かった意見としては、フランチャイズ加盟には多額の加盟金が必要となるため、初心者にとってはハードに感じてしまう部分もあるという点です。
口コミによると、本部の意思決定のスピードが早く、加盟店に求められる要求も高い傾向にあるとのことです。
フランチャイズ経営において、業績悪化で店が潰れてしまうということはほとんどないものの、本部からの要求にしっかり応える対応力と覚悟が必要となりそうです。
マクドナルドのフランチャイズは儲かる?年収は?
ドライブスルーのある店舗での収益モデルは平均して1.96億円です。
それに伴い、月々のロイヤリティや経費などが引かれたものが収入となります。
1日あたりの収益の平均としては53万円です。
月に換算すると1600万円程度が営業利益となります。
営業利益から引かれる費用としては、
・ロイヤリティ:売り上げに応じて月々3%
・広告宣伝費:4.5%
・インフラサービスフィー:0.5%
・レントロイヤリティが店舗ごとに発生
などがあげられます。
加えて材料費や、人件費が発生します。
マクドナルドは営業時間が長い店舗が多く、24時間営業のところも多いため、人件費に関しても高くなる傾向にあります。
マクドナルドでフランチャイズ契約をする方法
まずは説明会に参加しましょう。
2021年10月時点ではオンラインで説明会が実施されており、定員は各回10名程度までとなっています。
フランチャイズ契約においては、本部のビジネスや価値観に共感できるかどうかが重要で理解を深める気持ちで参加しましょう。
説明会参加後は個別面談や店舗体験を行います。
フランチャイズオーナーとの面談や店舗スタッフへのインタビューによる最終確認後、開業準備へと進みます。
マクドナルド直営店とフランチャイズの違い
マクドナルドに限ることではありませんが、一般的に多店舗展開するには2パターンあって、直営店舗とフランチャイズ店舗が存在しています。
分かりやすい違いは、本部が出資を行っているかどうかにあるといえるでしょう。直営店では本部が出資を行います。
直営店で新しいシステムの運用や、新商品の試作などを行ってからフランチャイズ店舗が実際に販売するというプロセスを踏むため、フランチャイズ店舗はある程度確立されたノウハウや運用を利用できるのがメリットの1つです。
マクドナルドでFC契約するために必要な資金
マクドナルドの公式サイトによると、フランチャイズオーナーとして開業するためには以下の費用が必要と記載されています。
- 加盟金250万円
- 店舗取得の資金
- 店舗取得費用の最低20%以上の資金
また、「3.店舗取得費用の最低20%以上の資金」については、2500万円程度の借り入れに頼らない資金でなければいけません。
マクドナルドは利益を見込んで、好条件の立地に十分な広さの店舗を構えます。地域によって差はありますが、店舗の取得には高額な資金が必要となるでしょう。
ブランド力や世界で戦ってきた長年のノウハウを活用するため、好条件の立地であれば大きく軌道に乗せることも夢ではありません。
マクドナルドにフランチャイズ加盟する3つのメリット
マクドナルドにフランチャイズ加盟するメリットは主に以下の3つです。
- 本部のサポートが強い
- ファーストフード店で一番のブランド力
- 開業資金の融資制度がある
どれも世界規模のFC本部ならではのメリットとなっています。
本部のサポートが強い
マクドナルドでは本部からのサポートが非常に強いというメリットがあります。
大手企業であるため、開業までの研修や開業後のサポートも充実しています。
研修制度であるハンバーガー大学の他にも、実際にマクドナルドの厨房に立ちオペレーション業務を覚えていきます。
ペーパーワークや店舗運営のノウハウを学ぶ座学講座、さらにはビジネスを始めて行く上で必要なマネジメント能力を上げる講座なども受講していきます。
このようなサポート体制によって、マクドナルドでフランチャイズ店舗を開業をするまで約1年間にわたって必要な知識を全て得ることができます。
また、マクドナルドでは開業前に店舗研修を行います。
- シフトリーダーシッププログラム
- デパートメントリーダーシッププログラム
- レストランマネジメントプログラム
上記3段階にわけてトレーニングを行い、基本の製造・販売から高度なマネジメントについて学ぶため、技術だけでなく知識もしっかりと蓄えたうえで開業ができるので、自信をもって経営することができるでしょう。
加えて、開業前だけでなく開業後についてもビジネスコンサルタントによってサポートを行うため、定期的にフィードバックがもらえることも大きなメリットともいえるでしょう。
ファーストフード店で一番のブランド力
マクドナルドでフランチャイズ加盟する最大のメリットは、マクドナルドブランドの看板を借りられるという点でしょう。
マクドナルドはファストフードチェーン店の中でも高いシェア率を誇る大手企業です。
そのブランド力による広告の効果は売上にも大きく影響してくるのは言うまでもありません。
安くて手軽に食べられるファーストフード店として既に人気を確立しているので、集客が半自動的にされているような状況はマクドナルドに加盟する大きなメリットと言えるでしょう。
開業資金の融資制度がある
マクドナルドでのフランチャイズ加盟では、開業にかかる必要資金の融資制度があります。
飲食店の中でもマクドナルドはそのブランド力からか開業資金が高い傾向にあります。
そのため金銭面のサポートとして、優遇された金利の上で融資を受けることが可能です。
マクドナルドにフランチャイズ加盟する2つのデメリット
逆にマクドナルドにフランチャイズ加盟をする上でのデメリットは2つあります。
- 離脱オーナーが増えている現状
- ロイヤリティなどの費用が高い
マクドナルドとは言え、少なからずデメリットも存在するので、メリットと合わせてデメリットも把握したうえで、加盟を検討しましょう。
離脱オーナーが増えている現状
マクドナルドではフランチャイズ加盟が7割を超えているものの、離脱していくオーナーが増えているのが現状です。
その理由として、フランチャイズが始まってから40年以上の月日が経ち、当時始めたオーナーが定年で辞めてしまっていることが原因です。
さらに、オーナーに中途離脱されてしまったり、契約解除という問題も起こっていたりするのが現状です。
現在は回復しているものの、一時期ファーストフード業界は売り上げが低迷していました。
マクドナルドも影響を受けていたために、このように離脱オーナーが増えた側面もあります。
ロイヤリティなどの費用が高い
マクドナルドは開業資金だけでなく、ロイヤリティも他の企業に比べると高い傾向にあります。
ロイヤリティは基本的に売り上げから3パーセントが徴収されますが、売り上げが低い時であっても必ず取られてしまいます。
ロイヤリティが3%と聞くと、一見少ないようにも思えます。
確かにフランチャイズ業界の相場からすると3%という数字は低い値ですが、それは単純な売上からの3%です。
つまりは、材料費や人権費などを差し引く前の数字から3%を持っていかれるのです。
基本的に、マクドナルドは営業時間が非常に長く、1日にシフトインする人数も多いため、人件費は他の飲食店よりも格段にかかります。
さらには莫大な材料費もかかっているため、純粋な利益は想像するより大きな数字ではないということが多々あります。
これは本部から提示される条件をそのまま飲まなければならないため仕方がないことですが、他の飲食店に比べると諸々の費用が高い傾向にあります。
マクドナルドのフランチャイズ条件・契約内容
フランチャイズ契約期間としては1期10年で、その都度更新していくという仕組みになっています。
募集地域は全国で、運営費用としては月々のロイヤリティ、店舗購入価格、広告宣伝費、さらに原材料費などが発生します。
加盟金は250万円で、自己資金として必要なのは店舗売買価格の25%以上です。
基本的に目安としては2,000~2,500万円となっています。
マクドナルドのフランチャイズの将来性は?
マクドナルドでは2015年に期限切れ鶏肉の使用問題や食品への異物混入などの事件の影響で業績悪化があり、一時期は売り上げが迷走し、商品の値上げなどが実施されることもありました。
2016年以降はこれを受けて業績が黒字へとなりましたが、今後もフランチャイズとして新たに店舗を運営するのであれば注意が必要です。
マクドナルドのフランチャイズで独立開業する方法
まずは、大都市で開催されている説明会に参加することから始まります。
その後フランチャイズ加盟の前に3日間の店舗体験を行い、さらにフランチャイズオーナーとの面談を行います。
実際に店舗での仕事体験やオーナーとの面談などを通して働いていけると感じたら、その後フランチャイズ加盟を決定し具体的に契約を進めていきます。
その後は9~12ヶ月に渡るハンバーガー大学での研修を経て、正式に開業の準備を進めていきます。
店舗で実際に経営を行う前に、ギャップを埋めるためにも事前に店舗体験ができるという点はかなり良いポイントです。
まとめ
今回はマクドナルドでのフランチャイズ加盟において必要となる知識をご紹介していきました。
やはり有名ブランドであるためサポート体制はしっかりとしています。
有名ブランドでのフランチャイズをしてみたいという方には是非オススメの企業です。
フランチャイズ契約は、0から独立するよりもリスクを抑えた開業ができるのがメリットです。
マクドナルドでのフランチャイズ契約は、その大きなブランド力やノウハウを活かして大きな売り上げ・利益をあげられる可能性もあります。
フランチャイズ契約での店舗経営に興味のある方は、一度オンライン説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございました。今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後に…
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